月夜に笑った悪魔 (番外編)
「動けばこれに火をつける!!」
茶髪の男性は床に倒れたまま荒い息をしながら、あるものを手に持っていた。
持っているのは解除した爆弾と、ライター。
ライターを押してその火を爆弾につけようとしてる。
爆弾を解除したから自動的に爆発することはない、が……。
とまっただけで、中に入ってるものがなくなったわけじゃない。
あれでも火をつければ……爆発する、かも。
私があれを置き去りにしたばっかりに……。
はずして持ってきた時に隠しておけばよかった……!
そう後悔しても遅い。
「わかるよなぁ!!これに火、つけたら爆発すんだよ!!ここにいる全員死ぬんだよ!!
死にたくなければ今すぐ拳銃置いて手ぇ上げろ!!」
また大声が響いて……。
暁と岳はゆっくり銃をおろし、それを床に置いて手を上げる。