月夜に笑った悪魔 (番外編)
さっきまでこっちが押してたのに、またピンチな状況に。
どうしよう……。
どうしよう!
「オンナ、お前も出てきて手ぇ上げろ!!」
どうにかしてこの状況を変えることはできないかと考えていればこっちに目を向けられた。
早くしろ!!、と付け足されて睨まれるから私はすぐに柱から出て手を上げる。
「まずは土下座しろ!!土下座!!今すぐ床に膝と頭つけて土下座しやがれ!!」
私が出てきたのを確認した男性は、そう要求。
「月城岳、一条暁、お前らは特にプライド高いよなぁ……。
でもできないなんて言わせないからな。今すぐやれ」
暁と岳の2人を見ると不敵な笑みを浮かべる。
プライドが高いとわかっててそんなことを要求するなんて……なんて性格が悪いんだ。