月夜に笑った悪魔 (番外編)
「次のチャイム鳴るまでイチャイチャしよ」
引っ張られて誘導されたのはソファ。
暁は先に座ると、なぜか背後から私の腹部に手をまわして……。
引き寄せられて後ろに動く足。
「わ……っ!」
暁の膝に足がぶつかると重心が傾き、どさっと私が座ったのは彼の膝の上。
「たまにはこうがいい」
耳元で声がして、強く抱きしめられる。
立ち上がろうとしても脱出不可能。
な、なに……!
急に何するんだ……!
こんなふうに膝の上に座るのは、なんか……すごく恥ずかしい。
私、ぜったい重いし……。
まわりから見たらバカップルみたいじゃん。
今は2人きりで、見てる人なんて誰もいないんだけど……。