月夜に笑った悪魔 (番外編)


なんだか気分がいい。
私が食べたのは魔法のケーキと魔法のチョコだろうか。



「姉御?大丈夫てすか?」


ぼうっとしていれば、春樹さんは私の目の前で手を振る。


「だいじょーぶ!」


返事をして、立ち上がる私。
立ち上がった瞬間、ふらっとした体。


「おっとっと……」
「姉御!?」


ふらついた体は春樹さんに支えられ、なんとか倒れずにすんだ。


「ありがと~」
「姉御、どうしました?顔が赤いですよ……って、もしかして……!」


ここで待っていてください!、と走って部屋を出ていく春樹さん。



……急にどうしたんだろう。
慌てた顔して。

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