月夜に笑った悪魔 (番外編)
……さて、どうしよう。
このプレゼント、直接渡すのはな……。
一条組の家に帰ってきて、そのあと寝落ちせずに今日はちゃんとお風呂に入って、私は自分の部屋で考える。
……部屋の前に置いとけばいいか。
サンタさんからのプレゼント、ってことにしよう。
よし、とゆっくり部屋を出る。
部屋の電気はついていなさそう。
これは寝てる、かも。
音を立てないようにして歩いて……。
彼の部屋の襖の前、そこで立ちどまった時──
勢いよく開かれた襖。
襖を開けたのは暁で……
目が合うと手を引っ張られ、部屋の中へと入れられた。