月夜に笑った悪魔 (番外編)
「サンタさん、ありがとな」
先に布団に入らせてもらうと、暁は私の頭を撫でる。
彼が反対の手に持っているのはさっき渡したクリスマスブーツ。
普通にそれが私からのプレゼントだってわかるか。
暁はどこか嬉しそうな表情。
安物だけど喜んでくれたみたいでなにより。
ここ置いとこ、と彼はプレゼントを枕元に置いて布団の中へ。
2人で入った布団。
私の左側に暁がいて、肩と肩がピタリと密着。
今日は別々の布団じゃなくて、一緒の布団。
狭いけど温かい。
冬はこれでいいかもな。
「……暁、いつならシゴトない?」
天井を見ていたけど、ごろんと寝返りを打って彼を見る。
暁はさいきん毎日シゴトに行ってる。
だからいつが休みなのか気になった。
私と休みがかぶったら、1日中一緒にいたい。
2週間分の暁を補給させてほしい。