月夜に笑った悪魔 (番外編)


彼はそんなことじゃやめてくれない。

首筋に舌を這わせてそのあとはまた強く吸いつく。


感じたチクリとした痛み。
それを感じたと思ったら、また吸い付かれる。


何度も、何度もとまることなくわずかな痛みを感じた。



上気して目に溜まる涙。
乱れる息。


「かわいすぎ」


彼はやっと首元にキスするのをやめると唇にキスをひとつ。



「首以外の弱いとこも開発しないとな?」


上がる口角。
彼はなんだかすごく楽しそう。


余裕そうな顔が少しムカつく。



私は彼の首に手をまわすと引き寄せて、唇にキス。

舌を差し込むとすぐに絡み合って、深いキスに。


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