月夜に笑った悪魔 (番外編)
脱がされていく服。
それは床へと散らばる。
暁は、丁寧すぎるほど丁寧に私の体に触れた。
体に力が入ったり、不安で彼を呼んだりすると甘いキスが落とされて。
「美鈴、シーツじゃなくてこっちつかんでろ」
シーツをつかんでいると、指を絡めて強く手をつないでくれる。
彼の熱はひたすら甘く、あつい。
体が彼の熱に支配され、どんどん溺れていく。
溢れていく気持ち。
体を重ねながら何度も気持ちを伝えあった。
──今日はたくさん幸せを感じた夜。