月夜に笑った悪魔 (番外編)


「な、なに」
「思い出作ろうとしただけ」


「なっ」
「おまえが言ったんだろ」



……いったいどんな思い出作ろうとしてるんだ。
ここは学校なのに。




「忘れらんない思い出、2人で作ろうな?」



悪魔が笑う。


彼の反対の手はまた私のスカートの中へと滑り込んできて……。
私はその手もつかんでとめた。


はじまる攻防戦。

暁は手をつかまれてても手を動かそうとして、私は全力でとめてる状態。




「ここ、学校……っ!なにするつもりだ、バカっ!」
「だから、思い出作ろうとしてるだけだって」


「こ、こーいうことは学校でするものじゃないと思うんだけど!?」
「じゃあ帰ったらしよ」


「えっ」
「今日は制服でしたい」


「…………」


……“しよ”って、そーいう?


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