月夜に笑った悪魔 (番外編)
それだけじゃ終わらない。
その次の日も、そのまた次の日も同じことをされて授業を受けに行かれなかった。
暁は本当に私を留年させようとしてる。
絶対、暁の“日南美鈴を留年させよう大作戦”が本気ではじまってる。
なにか対策しないと……
と考えて、私が暁対策のために学校に持っていったのはマフラー。
首にマフラーを巻いておけば首を攻められない。
そう考えたけど……マフラーを巻いてる途中でそれを奪われて、またまた暁の思い通りになってしまった。
攻防戦は続くが、やっぱり私にはどうすることもできず。
やっぱり彼にされるがまま。
もうなにもできないと思った私は、テストが近くなくても帰ったら毎日勉強した。
果たして、私は留年せず卒業することができるのか……。