月夜に笑った悪魔 (番外編)
「そんなにしたいなら……私が上でする、よ」
私が上だったら彼の足にあまり負担はかからないんじゃないか。
そう思って言ったけど、大胆なことを言ってあとから恥ずかしくなっていく。
熱くなっていく顔。
暁は私を見て「へぇ?」と楽しそうに口角を上げる。
「……その顔やめて」
「俺、この足だからしばらくシゴト休みなんだよ。1日中できるな?」
「な、なに言ってんの……」
1日中、なんて体力もつわけないじゃん。
しすぎて筋肉痛、とか絶対やだよ。
なんてこの時は思ったが……──私たちは退院したら1日中した。
深く深く触れ合って、彼の甘い熱に溺れる。
たくさんしたからけっきょく翌日は筋肉痛になった。
でも、後悔はない。