月夜に笑った悪魔 (番外編)
「が──」
口を開いた瞬間、口内にいれられた銃口。
反対の手に持ったナイフは床に置かれ、首をつかまれた。
なにも言うことができなくなれば。
急になにかが口内にさらに入ってきて、それは喉の奥へといった。
ごくんと動いた喉。
口内に入ったなにかは飲み込んしでしまって、変なところに入り咳が出る。
とまらない咳。
苦しくて目にたまる涙。
な、なに、今の……っ。
なんか……飲まされた、よね!?
そう思った瞬間、またなにかが口の中へ。
……今度は見逃さなかった。
拳銃を持つ岳の手、その手に拳銃のほかになにかが見えないように握られてる。
本当に一瞬だったけど、岳が握っていたものを素早く出されて口の中に入れられた。
入れられたのは、白色の錠剤。