私を愛して


私の体はきっとボロボロだっただろう。

いつものように、mixiで先輩とやり取りをしていた。
すると、思いもよらない文字が飛び込んできた。


「俺が、お前のサンタになってもいいかな?」

驚いた。
どういう意味だろう?

クリスマスイヴ

mixiで、彼は「玄関のドア開けて」と書かれていた。
私は急いで玄関に向かった。
ドアノブにかけられた、紙袋。

すぐに部屋に入って、包みを開けた。

かわいい、パワーストーンだった。
腕に付けてみる。

リストカットの跡が痛々しい。

でも、そのプレゼントを離すことは無く、ずっと付けていた。

そして、mixiで告白されたのだ。

私たちは、何年かぶりに会うことにした。

凄く緊張した。
待ち合わせ場所に行っても先輩は来ない。
待ち合わせ場所間違ってるのかな?

連絡すると、私の待ってる所に先輩がゆっくりと近づいてくる。


変わっていない。髪型が変わっただけで、他は何一つ変わっていなかった。

海を見に行った。
海も久々だった。観覧車にも乗った。
夜はお鍋屋さんに連れていってくれた。

こんなに楽しい時間はどの位ぶりだろう?

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