私を愛して
今、考えればいつ出会ったのだろうか?
私は5つ上の人と一緒にいた。
その人は、よく笑い、私を元気にしてくれる人だ。
営業マンだったその人は、仕事中でも会いに来てくれた。
私はすぐにのめり込んだ。
彼が出張と言えば、一緒に飛行機に乗ってついて行った。
彼は私に「好きやで」って言ってくれる。
彼には先輩の存在が居ることを隠さなかった。
ただ、彼は妻子持ちだった。
私は構わなかった。そこに愛があるなら、不倫でも良かった。
そう、私は二股をかけていたのだ。
最低な人間だ。
でも、私は愛されたかった。
誰かの1番になりたかった。
ただ、それだけだった。