私を愛して
天国と地獄
季節はまた、クリスマスシーズンになっていた。
彼といくつの季節を一緒に過ごしたのだろうか?
私はクリスマスプレゼントを11月から用意していた。
クリスマスの日、私は大きな紙袋を渡した。
奮発して、防水のダウンジャケットを渡した。
彼からは「ちょっと、目閉じてて」と言われた。
この行事は毎年の事だ。
いつものように私は、目を閉じた。
「いいよ」
彼の声で私は目をあけた。
「これからも、ずっと一緒に居てください」
彼の言葉と一緒に出されたものは、キラキラ光る指輪だった。
左手薬指に付けてもらうと、ペアリングと一緒にキラキラと光った。
プロポーズ
私は、嬉しくて嬉しくて、その場で下を向き泣きじゃくった。
そんな私を彼は「ビックリした?」と言いながら抱きしめてくれた。
1番のサプライズだよ。
指に光るダイヤは涙でボヤけていた。
「これからも、一緒にいてくれるか?」
私は、頷くことしか出来なかった。
何度も何度も、うんうんって首を縦にふった。
こんなに嬉しい事はない。
私たちは、婚約したのだ。
結婚はまだいつになるか分からない。
でも、硬い約束をした感覚が私を安心させる。
私たちは、いつまでも抱き合っていた。