私を愛して


家に帰って、私はすぐに眠った。

どうも疲れやすい。

主人となった彼は、仕事の帰りにいつもコンビニで何かを買ってきてくれる。


プリンだったり、シュークリームだったり、果物のジュースだったり…

私は毎日、今日は何を買ってきてくれるのかと、楽しみで仕方なかった。

時にはお花を買ってきてくれることもあった。

どんな風に注文をしたのだろう?
この花とこの花とって定員に言ったのだろうか?
想像するだけで、面白かった。

男の人が花屋に入るのはきっと勇気がいっただろう。

お花は花瓶に入れて枕元に置いた。

寝てばっかりの私に、プレゼントとして、家庭用のプラネタリウムを買ってくれた。

スイッチを入れて電気を消すと、天井が星だらけになり、オルゴールが流れた。

これを見ながら眠るのは悪くない。
退屈なベッドの上で星空を見れるのは、大変嬉しいものだった。

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