キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
なら……恋人とか?
「んっ……、ひなみ、せんぱ……、くる……し」
「違うだろ。『万桜』って呼べよ」
「……ま、お……」
「よくできました」
そう言って日南先輩は再び唇を重ねて……。
ギャアアア──────!
何を想像してるの!
なんか他のよりリアルだし!
日南先輩にSが入ってたし!
想像できないとか言って、できてるし……。
ダメだ……恋人は除こう。
そもそも片方の想いだけじゃ恋人になれない。
どうしよう。
私、日南先輩とどうなりたいんだろう。
わかったのは、先輩と後輩のままじゃ嫌だってことくらい。