キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
言いたいことってなんだろう……。
机に書いたメッセージの続きかな?
──なんて期待して続きを待つ私の耳に届いたのは、衝撃的な言葉だった。
「俺、サリーちゃんのことが好き」
────え?
「「えっ……」」
一呼吸置いて。
「「えぇぇ────!!!」」
どよめきが起こる。
私より先に反応したのは周り。
「キャー!!」
「マジっ!?」
「サリーちゃんって……香月さんのこと!?」
「確か、この前もそう呼んでたよね?」
耳を貫くみんなの声。
頭を割るほど大きなそれに包まれても日南先輩は動じず、ただまっすぐに私の瞳を見つめる。
私も日南先輩から目を逸らせなくて……見開くことしかできない。
「言っとくけど、友達としてじゃないよ。異性としてサリーちゃんのことが好き」