キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
未だに消せないでいる「サりーちゃんへ」の文字。
漢字の小テストの時、カンニングだって疑われないように隠したっけ。
この文字を見るたびに日南先輩のことを考えちゃう。
日南先輩はどういう風に授業を受けているのかな、とか。
もしかしたら日南先輩も私のことを考えてくれているのかもしれない、とか。
どんな気持ちで私のことを好きって言ってくれたのかな、とか。
告白された時のことも鮮明に思い出す。
おかしいくらい日南先輩でいっぱい。
いつの間にか、私の学校生活は日南先輩を中心に回っている。