キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
問題児扱いされても、怖いって言われても。
気にしなかった。
俺になんと言おうと、俺をどう思おうと。
勝手にすればいい。
だけど、サリーちゃんにはやめろ。
俺と同じように見るな。
サリーちゃんは本当に真面目な子なんだから……。
「──っ!」
不意に振り返った彼女たちは、俺に気づいて露骨にバツの悪そうな顔をする。
聞かれて困るなら最初からするなよ……。
逃げるように走り去る2人の背中を見ながら、愚痴を心の中に留めた。