キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
日南先輩に対するこの気持ちが恋愛感情じゃないなら、私はもう一生、恋愛を知らなくていい。
頂点にして極上の好きを、日南先輩だけにあげる。
「……日南先輩といるとドキドキします。もっと触れたいって思います。家族や友達にはしないこと、日南先輩といっぱいしたいです。──これは、恋愛感情ではないですか?」
ははっ、と小さく笑った日南先輩。
「俺と一緒」
嬉しさを噛み締めるように呟いたその声を、私は聞き逃さなかった。
世界にはたくさんの好きが溢れていて、境界線が明確に存在しないそれを正確に振り分けるのは難しい。
その中で見つけた好き。
私たちは、同じ想いで繋がった。