キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
「ごめん。マジで油断してた。……でも、石橋にチクって制裁が下ったから、もう大丈夫」
『制裁……?』
「強制送還……ってわけにはいかないから、今日の午前中、ずっと反省文を書いてたらしい」
嫉妬してくれるのは嬉しいけど、もう二度と嫌な思いをさせたくない。
俺としては物足りないけど、二度とあんなことはしないだろう──というくらいには、ダメージを与えられた。
『……ところで、日南先輩』
「ん?」
『届きましたか?』
「何が?」
『あ、いえ……なんでもありません』
ごめんね、サリーちゃん。
タグのことでしょ?
ちゃんと届いたよ。嬉しかった。
でも、俺もいいこと考えちゃったんだよね。