キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
離れていても想い合っているって実感できる。
写真を投稿する時、毎回私のことを思い出してくれているのかな?
楽しそうな写真ばかりなのは、思い出を共有したいって思っているから?
修学旅行……きっと楽しいことがいっぱい。日常を忘れるくらい夢中になる出来事がたくさんあると思う。
それでも私のことを考えてくれる。
日南先輩に会いたい。
早く帰ってきて……。
「フォロー中1」の文字を見ながら、私は苦しいくらい日南先輩を想う。
変わったのは投稿数だけじゃない。
ゼロだったフォロー数が1になっていて、その唯一のアカウントは「さかしたさおり」だった。