キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
「サリーちゃん、やっぱり面白い!」
「そ、そんなこと、ないです」
「俺、サリーちゃんのこともっと知りたい。俺のこともちょっとずつでいいから知ってよ。サリーちゃんを怖がらせたりしないから」
「……はい」
こくり頷いてしまった。
あまりにも日南先輩の言葉と目がまっすぐだったから。
それと……拒否する勇気がなかったから。
近くで見た日南先輩はやっぱり桜みたいな人。
明るくて笑顔がよく似合う。
髪色をピンクにした理由も可愛いと思った。
だけど、それでもキラキラしすぎて私には眩しくて──まだ怖い。
日南先輩には申し訳ないけど、やっぱり別世界の人だよ……。