キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
すると、日南先輩の後からぞろぞろとカラフルな人たちがやって来た。
「あれー、坂下サンじゃん。日南、知り合いだったの?」
「あ、日南が探してた噂のサオリ」
「お前の顔の広さは凄まじいな」
「つーか……サリーちゃんってなに?」
黒マスクの光石先輩。
赤髪の深見先輩。
青髪の青柳先輩。
金髪の桐生先輩。
……ただでさえ派手な問題児集団の中でも特に目立つ5人が一堂に会している。
ここに、学校一の美女と言われるラベンダーヘアーの花森先輩を入れたら完璧。
間近でこんな光景を見るのは初めて。
遠くからでもそうだけど、近くで見たらもっと威圧感がある。
「俺の推しのサリーちゃん」
日南先輩はなぜかそう紹介した。
推しってなに……!?