キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
私たちに最初に気づいたのは、光石先輩と深見先輩。
待ちくたびれたと言う2人に謝りながら日南先輩が腰を下ろした。
「サリーちゃんも座って」
「あ、はい……」
促されて、私も座る。
ちょこんと日南先輩の隣に……。
やっぱり日南先輩以外には、まだ壁を作ってしまう。
この前助けてくれたから良い人たちなのは知っているけど……。
「それじゃ、改めまして……今日から俺たちの仲間になります、サリーちゃんです!」
……!?
「いえーい!ようこそ!」
「やったー!女の子大歓迎」
「よろしく」
「えっ?」
ビックリして思わず日南先輩を見た。
まんまるに開かれた私の瞳に映る日南先輩は、楽しそうに笑っている。