キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
第2章「カラフル問題児集団」
♧ 心のノート:青柳先輩 ♧
美化委員の私。
定期的に回ってくるゴミ出し当番がやって来た。
毎週水曜日と金曜日の放課後。
各クラスから持ち寄られたゴミ箱の分別チェックをするだけの仕事だけど、結構いい加減なクラスが多い。
つまり、各クラスがどれだけちゃんと分別しているかによって、仕事量が左右される。
……あ、ほらまた。
燃えるゴミにペットボトルが入ってる!
うわ、上履きだ!
上履きは家で捨ててよー。
心の中で文句を垂れながら分別分別。
「遅くなりましたー」
最後にやって来たのは、2年のクラス。
ゴミ出し時間が過ぎても悪びれる様子なく来たのは、
青柳先輩だった。
青色のマッシュヘアー。
両耳には、控えめなプラチナのピアスが輝いている。
女子も羨むの小顔、切れ長な目、流れるような唇。全体的にシャープな塩顔系イケメン。
ゴミ箱を持っていても青柳先輩のカッコよさは変わらない。むしろ、ゴミ箱さえもファッションの一部にしている。
……恐ろしい。
「サリーだ。何してんの?」
「美化委員の当番です」
「へー。お疲れー」