キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
♡ 心のノート:深見先輩 ♡
ピロン────
コンビニを出たところで、スマホが鳴った。
日南先輩からのメッセージ。
【今何してる?】
連絡先を交換してから、たまに日南先輩とやり取りをしている。
それで知ったことは、日南先輩は絵文字やスタンプを使わなくて、既読がつきにくいということ。
……意外だった。スタンプとかバンバン使うイメージで、常にスマホが手元にあって返信が早い人だと思っていたから。
やっぱりイメージって当てにならない。
【今はコンビニを出たところです】
【家族と一緒?】
【1人です】
私が送った言葉に対する返信は、文字ではなく電話で来た。
時刻は9時過ぎ────
『サリーちゃん、コンビニってどこの?』
開口早々、焦るような日南先輩の声。