ちょうどいいので結婚します
「ちなみに彼も、一柳君も勉強着があったらしい」
「そうですか」
「どうかした?」
「ええ。確信しました」
多華子は大きく息を吸って言い放った。
「頭の良い人は変人ばっかり!!」
「え、はは。酷いな」
「酷いって、自分が頭のいい自覚あるんですね」
「ん-……無いわけ無いだろう?」
多華子は呆れた視線を返したが、良一に怯む気配は無かった。遠くに寄り添って、いや、くっついて歩く功至と千幸の姿がある。楽しそうに笑いながら歩く様子はなかなかに微笑ましい。
「はは、仲よさそう」
「ほんとだよ。悩んでたのが嘘みたいだな」
「まぁね。初動を間違えただけの二人だから」
「初動?」
「そう。最初にさっさと告っていればね」
「ああ、なるほど。そこは一柳君ビシッといくべきだったんじゃない? 」
良一は、千幸はあんなんだし、と付け加えた。多華子はつい功至を庇ってしまった。
「そうですか? 今時、女から言っても問題ないでしょ。最初が肝心ですから」
良一は多華子の言葉にピクリと片眉を上げた。
「なるほど」
そして、多華子が良一の方を向くと良一はにっこりと笑った。
「じゃあ、女性にお任せします。ここからどうする? 」
多華子はハッとして、みるみる顔を赤くした。
「だから、座ってお茶!!」
と、近くのカフェを指さした。良一はおかしそうに肩を揺らし、多華子の言った通りに従った。
「そうですか」
「どうかした?」
「ええ。確信しました」
多華子は大きく息を吸って言い放った。
「頭の良い人は変人ばっかり!!」
「え、はは。酷いな」
「酷いって、自分が頭のいい自覚あるんですね」
「ん-……無いわけ無いだろう?」
多華子は呆れた視線を返したが、良一に怯む気配は無かった。遠くに寄り添って、いや、くっついて歩く功至と千幸の姿がある。楽しそうに笑いながら歩く様子はなかなかに微笑ましい。
「はは、仲よさそう」
「ほんとだよ。悩んでたのが嘘みたいだな」
「まぁね。初動を間違えただけの二人だから」
「初動?」
「そう。最初にさっさと告っていればね」
「ああ、なるほど。そこは一柳君ビシッといくべきだったんじゃない? 」
良一は、千幸はあんなんだし、と付け加えた。多華子はつい功至を庇ってしまった。
「そうですか? 今時、女から言っても問題ないでしょ。最初が肝心ですから」
良一は多華子の言葉にピクリと片眉を上げた。
「なるほど」
そして、多華子が良一の方を向くと良一はにっこりと笑った。
「じゃあ、女性にお任せします。ここからどうする? 」
多華子はハッとして、みるみる顔を赤くした。
「だから、座ってお茶!!」
と、近くのカフェを指さした。良一はおかしそうに肩を揺らし、多華子の言った通りに従った。