No rain, No rainbow-ナナイロのシアワセ-
「夕方から雨予報だったから、仕事終わるくらいに迎えに来ます」

言いながら、軽く私のてのひらに、てのひらをかさねた律さん。

夜が楽しみだ、ね?

私にだけに聞こえる囁きを残して、店を出ていった。

こうやって、甘い言葉や囁きで。

しぐさや態度で痛いほどの愛をくれる。

結婚する前よりも。

もっともっと大きくなる感情は、そんな律さんの態度で、私だけではないことを分からせてくれる。

今、ここで。

世界中のひとたちに、

律さんが大好きで、愛しています!!

大声で叫んでみせたい。

そんな、妄想にトリップしそうな頭で、今日の仕事を、片付けよう。

夕方にはまた、律さんに会えるのだから。



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