No rain, No rainbow-ナナイロのシアワセ-
律さんの腕の中で微睡みかけて、“ぐぅ”と鳴った音に、目を覚ます。

と、隣の律さんのお腹も“ぐぅ”と鳴っていて。

ふふふ。

ふふふ。

目を合わせて笑い合う。

ふたりとも、拳を口元に当てていて、そんな仕草すら揃ってしまうことにまた、笑う。

「さぁ、用意をしてお祝いにしましょう」

律さんの号令でベッドから起き上がる。

と…、

「あ、待って。忘れもの」

腕を引き寄せられて、律さんからキスを受けた。

シアワセな夜の、はじまりはじまり。



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