No rain, No rainbow-ナナイロのシアワセ-
「…もっと、鳴いてみせて…」

せつないような、でも、暖かな感情が乗った律さんの声。

この声も、感情も、ココロもカラダも。

律さんのすべてが私のもの。

迷いがなく言い切れる、世界一のシアワセ。

ふたりで動くたびに響く水音が、なけなしの理性を奪ってゆく。

振り向いて、向かい合わせでお互いのくちびるを奪い合う。

律さんの胸の上に、そっと手を這わせる。

ぬくい体温。

心臓の鼓動が響いてくる。

素肌と素肌が重なるちいさなバスタブで、たくさんの愛を囁く。






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