No rain, No rainbow-ナナイロのシアワセ-
息が整うまで、ただただ抱きしめ合う。

律さんの形のいい耳たぶを軽く噛む。

私の証を刻みつけたくて。

「おっ。そんなヤラシーこともするようになったんですねぇ?」

そんなからかう声すら嬉しくて。

「ふたりだけの秘密にしておいてくださいね?」

「もちろんですよ?」

顔を見合わせて、含み笑い。

律さんと一緒にいると、’愛おしい’瞬間が至るところに漂っている。






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