雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
優しい愛に包み込まれて、朝陽さんと繋がり、嬉しくて胸がいっぱいになった。
会社では見ない、私だけが知っている甘くて色気放つ神崎さん。
「美咲、もう俺から離れられないよ」
雨で冷めた体は、神崎さんの優しさと愛と温もりで、心も体も幸せに満たされていった。

明くる朝、携帯のアラームが鳴り出した。
見慣れない天井に、段々と昨日の記憶が蘇ってくる。
ここは・・・そうだ!神崎さんの家だ!
どうしよう・・・今から家に帰ったら間に合わないよ。
昨日と同じ服で行くわけには行かないし。
仕方ない、遅刻して行こう。
早く起きて、帰らないと。
慌てて起きるともう神崎さんは起きて準備をしていた。
「神崎さん!私帰ります!遅れるので長井さんに報告お願いします」
「美咲、鍵渡すから、午後から出勤して来なよ。俺、長井さんに言っとくから」
神崎さんは何か手に取ると
「これ、合鍵。いつでも来ていいよ」
神崎さんは私の手のひらに合鍵を乗せて、自分のネクタイを首に掛けた。
「いいんですか?」
「あぁ。それと、ある程度、こっちにも着替え持って来いよ。今日みたいな日、これから増えるから」
ネクタイを締めながら、鏡越しに目が合った神崎さんを見て、嬉しさが込み上げてきた。
私、神崎さんの彼女になったんだ。
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