天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
ミリエラの目は、先ほどからずっと魔石に釘づけだ。スライムの魔石にも使い道があるとすれば、子供向けのおもちゃくらいだろう。おもちゃのアクセサリーだったり、おもちゃの剣の装飾になったり。
ミリエラは本物の宝石を持っているので、逆にスライムの魔石を使ったおもちゃのアクセサリーは持っていないけれど。
(スライムの魔石って素材にもできないっていう話だったけど……)
錬金術の訓練を始めたばかりのミリエラには、ちょうどいい素材なのではないだろうか。ジェラルドからもらった乳鉢もまだ使ったことがないし、錬金釜も使ってみたい。
「ありがとう、ディー!」
「喜んでもらえたなら、嬉しいよ」
ふたりの様子を見て、膨れっ面になったのはカークだった。どうやら、取り残されたのが面白くなかったらしい。
「カークも手伝ってくれるでしょ?」
「何をだよ」
「このスライムの魔石で、錬金術するの!」
「錬金術には向かないって言ってるのに……」
そうカークが口にしたのは、聞こえないふりをする。
「ミリィは練習に使いたいんだよね。いいよ。またスライム退治に行くって言うから、お土産に持ってくるよ」
ミリエラは本物の宝石を持っているので、逆にスライムの魔石を使ったおもちゃのアクセサリーは持っていないけれど。
(スライムの魔石って素材にもできないっていう話だったけど……)
錬金術の訓練を始めたばかりのミリエラには、ちょうどいい素材なのではないだろうか。ジェラルドからもらった乳鉢もまだ使ったことがないし、錬金釜も使ってみたい。
「ありがとう、ディー!」
「喜んでもらえたなら、嬉しいよ」
ふたりの様子を見て、膨れっ面になったのはカークだった。どうやら、取り残されたのが面白くなかったらしい。
「カークも手伝ってくれるでしょ?」
「何をだよ」
「このスライムの魔石で、錬金術するの!」
「錬金術には向かないって言ってるのに……」
そうカークが口にしたのは、聞こえないふりをする。
「ミリィは練習に使いたいんだよね。いいよ。またスライム退治に行くって言うから、お土産に持ってくるよ」