天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
第七章 天才錬金術師、王都に行く
ミリエラとジェラルドが共同開発したマナ経路を開くための装置は『マナ治療着』として、王宮に報告したとミリエラはジェラルドから教えてもらった。
治療方法についても、手紙を書くだけではなく、記録板に記録したものを同封したそうだ。これで、ディートハルトも近いうちに王宮に戻ることになるだろう。
(ちょっと寂しいけど、ディーが帰れるのはいいことだよね)
ディートハルトと一緒に過ごすことができる時間はさほど多くない。だから、残された時間をカークと三人で精一杯楽しもう。そう思っていた時だった。
「……困ったことになった」
仕事部屋でジェラルドが頭を抱えているので、ミリエラはそっと近づいた。
よいしょ、と彼の隣にある椅子によじ登る――ミリエラの身長ではまだ、テーブルの上にある物を見ることができないので。
テーブルには、白い便箋と封筒が置かれている。
(なんだか、妙に高級な紙が使われているような)
素材の納品書とは明らかに品質が違うとミリエラにもわかる。だてに侯爵家の娘ではないのである。貴族からの手紙なのだろうか。
「パパ、どうしたの?」
治療方法についても、手紙を書くだけではなく、記録板に記録したものを同封したそうだ。これで、ディートハルトも近いうちに王宮に戻ることになるだろう。
(ちょっと寂しいけど、ディーが帰れるのはいいことだよね)
ディートハルトと一緒に過ごすことができる時間はさほど多くない。だから、残された時間をカークと三人で精一杯楽しもう。そう思っていた時だった。
「……困ったことになった」
仕事部屋でジェラルドが頭を抱えているので、ミリエラはそっと近づいた。
よいしょ、と彼の隣にある椅子によじ登る――ミリエラの身長ではまだ、テーブルの上にある物を見ることができないので。
テーブルには、白い便箋と封筒が置かれている。
(なんだか、妙に高級な紙が使われているような)
素材の納品書とは明らかに品質が違うとミリエラにもわかる。だてに侯爵家の娘ではないのである。貴族からの手紙なのだろうか。
「パパ、どうしたの?」