天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
第八章 パパと娘はいつまでも、いつまでも幸せに暮らしていくのです
王都での生活は、とても楽しかった。
ミリエラと王都見物をしていない時のジェラルドは、あちこち出かけていき、古い友人達と旧交を温めているらしい。それから、ミリエラとふたりで開発した保冷布の他、新しい魔道具の売り込みもしているそうだ。
だが、そういう売り込みの場にミリエラを同行させることはなく、出かける時には、たいていカークと一緒に祖父母の家に預けられた。
祖父母と過ごす時間も楽しかったから、ミリエラには不満はないし、カークもふたりにはよく懐いている。
ディートハルトがいなくなった穴は大きく、まだ埋めることはできないでいるけれど、領地に戻る前にもう一度会うことはできるだろうか。
「おじい様、迷路に行こうよ!」
「ミリィ、伯爵様をそんなに引っ張ったら転んでしまうぞ。伯爵夫人、俺でよければエスコートします」
「あらあら、素敵な騎士さんね」
意外にもというと失礼になってしまうだろうか。
カークは見事な騎士っぷりを発揮し、祖母をきちんとエスコートしている。そういうふるまいは、オーランドから習ったのかもしれない。
「ミリィは、いい友人に恵まれたのだな」
ミリエラと王都見物をしていない時のジェラルドは、あちこち出かけていき、古い友人達と旧交を温めているらしい。それから、ミリエラとふたりで開発した保冷布の他、新しい魔道具の売り込みもしているそうだ。
だが、そういう売り込みの場にミリエラを同行させることはなく、出かける時には、たいていカークと一緒に祖父母の家に預けられた。
祖父母と過ごす時間も楽しかったから、ミリエラには不満はないし、カークもふたりにはよく懐いている。
ディートハルトがいなくなった穴は大きく、まだ埋めることはできないでいるけれど、領地に戻る前にもう一度会うことはできるだろうか。
「おじい様、迷路に行こうよ!」
「ミリィ、伯爵様をそんなに引っ張ったら転んでしまうぞ。伯爵夫人、俺でよければエスコートします」
「あらあら、素敵な騎士さんね」
意外にもというと失礼になってしまうだろうか。
カークは見事な騎士っぷりを発揮し、祖母をきちんとエスコートしている。そういうふるまいは、オーランドから習ったのかもしれない。
「ミリィは、いい友人に恵まれたのだな」