天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました！

　毎日見に行くのは恐ろしかった。見ているだけでも、娘を不幸に追いやってしまうのではないかと。

　だから、時々。本当に時々――どうしても我慢できなくなった時だけ、ミリエラの様子を確認に行く。

　子供、特に赤子の成長は早い。

　最初のうちは、ニコラの腕の中にいた彼女が、よちよちと歩くようになり、走り回るようになり。

　すぐにニコラに引き離されて安堵の息をついたけれど、カークと取っ組み合って喧嘩をしているのを見かけた時には、はらはらとしてしまった。

　最初の誕生日には、アウレリアの形見である守りの短剣を――気休めにもならないかもしれないと思いながら、ミリエラに贈る。

　直接贈るのははばかられて、オーランドの名前を借りた。

　もう遊ぶことができるだろうとその次の誕生日には、ミリエラと同じくらいの大きさがあるぬいぐるみを贈った。三回目の誕生日には、そのぬいぐるみと対になるぬいぐるみを。

　四歳の誕生日には、都で流行っているという精巧な着せ替え人形。

　五歳の誕生日には――可愛らしい革の鞄を。そろそろ、可愛いものを身に着けたくなるのではないかと考えたからだ。