天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
涙目のカークがオーランドに抱えあげられるのをちらりと肩越しに見上げて確認し、改めてエリアスの方に向き直った。
「エリアスは、風の精霊の中でも強い精霊で、精霊王って呼ばれてる。それで、ミリィと契約してくれたってことよね。ここまでは合ってる?」
「合っているぞ」
「じゃあ、どうしてミリィと契約してくれたの?」
「気に入ったからだな!」
ブラシをかけてもらってつやつやになった毛並みを自慢するかのように、エリアスはくるりと一周回った。
白くふさふさとした尾が、ふわりと彼の跡を追う。
「精霊が契約をするか否かは、ひとえに相手が気に入るか否かによる」
精霊が、こうやって姿を見せるのには、契約者のマナが必要になるのだそうだ。
一度具現化してしまえば、あとは問題ないのだが、その具現化をする際に必要なマナの量だけでも、かなりのものになるらしい。
「そういう意味では、相手を選ぶと言えば選ぶな。少ないマナしか持たない相手と契約をしてしまうと、相手を殺しかねない」
「へぇ、そうなんだぁ……」
「エリアスは、風の精霊の中でも強い精霊で、精霊王って呼ばれてる。それで、ミリィと契約してくれたってことよね。ここまでは合ってる?」
「合っているぞ」
「じゃあ、どうしてミリィと契約してくれたの?」
「気に入ったからだな!」
ブラシをかけてもらってつやつやになった毛並みを自慢するかのように、エリアスはくるりと一周回った。
白くふさふさとした尾が、ふわりと彼の跡を追う。
「精霊が契約をするか否かは、ひとえに相手が気に入るか否かによる」
精霊が、こうやって姿を見せるのには、契約者のマナが必要になるのだそうだ。
一度具現化してしまえば、あとは問題ないのだが、その具現化をする際に必要なマナの量だけでも、かなりのものになるらしい。
「そういう意味では、相手を選ぶと言えば選ぶな。少ないマナしか持たない相手と契約をしてしまうと、相手を殺しかねない」
「へぇ、そうなんだぁ……」