あやかし戦記 見えない糸
呪術師などツヤたちから話を聞いたことがあるだけで、実際に目にしたことなどない。未知なる存在を目にした時、恐怖が込み上げてくるかもしれない。現にイヅナの手は震えている。
それでも、ヴィンセントが捕まったと聞いてただ見ているだけではいられないと思っているのだ。何故ならーーー。
「ギルベルト・エーデルシュタイン!!アリス・スペンサー!!いい加減にしろ!!」
ギルベルトとアリスの謝罪と後悔しかなかった部屋に、ツヤの怒声が響く。ツヤの頭にはまたツノが生え、爪も鋭く伸びて完全な鬼の姿になっている。
「アリス、後悔しても起きたことはどうにもならない。メソメソいつまでも泣くな!ギルベルト、お前はこいつの上司だろう。何を部下と一緒になってパニクっているんだ!元々は、お前がヴィンセントを巻き込んだんだろうが!大事な部下を危険に晒しているんだ。責任は取ってもらうからな」
ツヤがそう捲し立てると、アリスは涙を必死で拭い、ギルベルトは無言で何度も頷く。それを見た後、ツヤはイヅナとレオナードを見た。
それでも、ヴィンセントが捕まったと聞いてただ見ているだけではいられないと思っているのだ。何故ならーーー。
「ギルベルト・エーデルシュタイン!!アリス・スペンサー!!いい加減にしろ!!」
ギルベルトとアリスの謝罪と後悔しかなかった部屋に、ツヤの怒声が響く。ツヤの頭にはまたツノが生え、爪も鋭く伸びて完全な鬼の姿になっている。
「アリス、後悔しても起きたことはどうにもならない。メソメソいつまでも泣くな!ギルベルト、お前はこいつの上司だろう。何を部下と一緒になってパニクっているんだ!元々は、お前がヴィンセントを巻き込んだんだろうが!大事な部下を危険に晒しているんだ。責任は取ってもらうからな」
ツヤがそう捲し立てると、アリスは涙を必死で拭い、ギルベルトは無言で何度も頷く。それを見た後、ツヤはイヅナとレオナードを見た。