惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
私はチラッとルーカスに視線を送る。・・・が、今日のお昼まではあんなに自信満々に愛を伝えてくれていたルーカスだったけど、今は自信のかけらも無く諦めにも似た境地のよう。
まあ・・・そうよね。よく考えたらそうなるよね・・・。
惚れ薬を使って相手の気持ちを自分に向けさせようとするなんて・・・そしてそれを本当に実行してしまうなんて・・・。
そりゃぁ、私に嫌われたって思うでしょうね・・・。
だって・・・使う・・・?普通使わないでしょ・・・?
「ふっ・・・ふふ・・・!」
「・・・エリーゼ・・・?」
突然吹き出した私を見て、ルーカスは困惑した様子で目をパチパチさせている。
いや、だって・・・もうおかしすぎるでしょ・・・。
王子様の様に完璧だと思ってた好きな人が、まさか惚れ薬なんかに頼るなんて・・・ズルすぎるでしょ・・・?
そんな物語なんて読んだことないわ。
全然ロマンチックなんかじゃないし・・・。
なんて・・・なんてかっこ悪いのよ!私の王子様は!
・・・だめだ、もう笑いが止まらない・・・。
だって・・・それってつまり、そういう事でしょ・・・?
嬉しさと可笑しさで耐えきれなくなった私は、お腹を抱えて思いっきり笑いだした。
「あっははははは!!まさか本当に惚れ薬を使っちゃうなんて・・・ルーカス、あなた本当に私の事が大好きなのね!」
「あ・・・ああ!俺はエリーゼの事が大好きなんだ・・・!」
ルーカスは笑い続ける私に、なおも真剣な顔で告白した。
信じるわよ・・・。だってこんなの信じるしかないじゃない。
だったら私も伝えないとね・・・。
今度こそ・・・ちゃんと伝わるように。
「私も・・・ルーカスの事が好きよ。惚れ薬を使うよりも、もうずっと前から、ルーカスの事が大好きだった・・・。だから、私達に惚れ薬なんて必要無かったの・・・。というか、最初から惚れ薬なんて存在しなかったみたいだけどね」
「・・・え?どういう事だ・・・?惚れ薬が・・・存在しなかった・・・?まさか・・・」
どうやらルーカスも気付いた様で、ハッとすると、私を見つめる瞳が見開いていく。
先程までの絶望的な表情は消え失せ、少しずつ期待するような眼差しに変わっていく。
「じゃ・・・じゃあ・・・エリーゼは本当に俺の事が好きなのか?惚れ薬の効果とかじゃなくて・・・?」
「ええ、私もずっと前から・・・ううん。多分私も出会った時から・・・ルーカスの事がずっと好きだったの」
あんなにも言えなかった言葉が、今は何の取っ掛りもなく口にすることが出来た。
でもまだやっぱり恥ずかしさもあって、私は少し照れる様に笑って見せた。
「エリーゼ・・・!!」
ルーカスは再び私を思い切り引き寄せて抱きしめた。
「俺も・・・好きだ・・・エリーゼ・・・」
あんなにも信じられなかったその言葉も、今は素直に信じることが出来る。
ああ・・・幸せだな・・・。
彼に抱きしめられる心地良さを・・・好きだと真っ直ぐ伝えてくれる彼の言葉を・・・。
素直に信じて喜べることが、ただ嬉しくて、涙が出た。
ねえ・・・きっとルーカスも、私と同じよね・・・?
まあ・・・そうよね。よく考えたらそうなるよね・・・。
惚れ薬を使って相手の気持ちを自分に向けさせようとするなんて・・・そしてそれを本当に実行してしまうなんて・・・。
そりゃぁ、私に嫌われたって思うでしょうね・・・。
だって・・・使う・・・?普通使わないでしょ・・・?
「ふっ・・・ふふ・・・!」
「・・・エリーゼ・・・?」
突然吹き出した私を見て、ルーカスは困惑した様子で目をパチパチさせている。
いや、だって・・・もうおかしすぎるでしょ・・・。
王子様の様に完璧だと思ってた好きな人が、まさか惚れ薬なんかに頼るなんて・・・ズルすぎるでしょ・・・?
そんな物語なんて読んだことないわ。
全然ロマンチックなんかじゃないし・・・。
なんて・・・なんてかっこ悪いのよ!私の王子様は!
・・・だめだ、もう笑いが止まらない・・・。
だって・・・それってつまり、そういう事でしょ・・・?
嬉しさと可笑しさで耐えきれなくなった私は、お腹を抱えて思いっきり笑いだした。
「あっははははは!!まさか本当に惚れ薬を使っちゃうなんて・・・ルーカス、あなた本当に私の事が大好きなのね!」
「あ・・・ああ!俺はエリーゼの事が大好きなんだ・・・!」
ルーカスは笑い続ける私に、なおも真剣な顔で告白した。
信じるわよ・・・。だってこんなの信じるしかないじゃない。
だったら私も伝えないとね・・・。
今度こそ・・・ちゃんと伝わるように。
「私も・・・ルーカスの事が好きよ。惚れ薬を使うよりも、もうずっと前から、ルーカスの事が大好きだった・・・。だから、私達に惚れ薬なんて必要無かったの・・・。というか、最初から惚れ薬なんて存在しなかったみたいだけどね」
「・・・え?どういう事だ・・・?惚れ薬が・・・存在しなかった・・・?まさか・・・」
どうやらルーカスも気付いた様で、ハッとすると、私を見つめる瞳が見開いていく。
先程までの絶望的な表情は消え失せ、少しずつ期待するような眼差しに変わっていく。
「じゃ・・・じゃあ・・・エリーゼは本当に俺の事が好きなのか?惚れ薬の効果とかじゃなくて・・・?」
「ええ、私もずっと前から・・・ううん。多分私も出会った時から・・・ルーカスの事がずっと好きだったの」
あんなにも言えなかった言葉が、今は何の取っ掛りもなく口にすることが出来た。
でもまだやっぱり恥ずかしさもあって、私は少し照れる様に笑って見せた。
「エリーゼ・・・!!」
ルーカスは再び私を思い切り引き寄せて抱きしめた。
「俺も・・・好きだ・・・エリーゼ・・・」
あんなにも信じられなかったその言葉も、今は素直に信じることが出来る。
ああ・・・幸せだな・・・。
彼に抱きしめられる心地良さを・・・好きだと真っ直ぐ伝えてくれる彼の言葉を・・・。
素直に信じて喜べることが、ただ嬉しくて、涙が出た。
ねえ・・・きっとルーカスも、私と同じよね・・・?