惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
19:明日、結婚したい(ルーカスside)
―――――俺がどれだけ深い闇に捕らわれ、抜け出せなくなっていたとしても・・・闇を照らし、手を差し伸べ、助けてくれるのは・・・エリーゼ・・・君なんだ・・・。
俺はエリーゼの体を抱きしめながら、この奇跡の様な出来事を未だに信じられずにいた。
長い間、呪いの様にずっと縛り付けられていた、エリーゼに対する罪悪感から解き放たれた事も・・・エリーゼが俺を好きだと言ってくれた事も・・・。
俺の腕の中にいるエリーゼをもっと実感したくて、より強く抱きしめた。
この手に・・・体に・・・彼女の温もりが伝わる・・・。
異常な速さで高鳴る鼓動も・・・。
ずっと恋焦がれてきた・・・。
それがついに報われた・・・。
ありがとう、エリーゼ・・・俺を好きになってくれて・・・。
「あ・・・」
「!?どうした!?」
腕の中からエリーゼの声が聞こえ、抱きしめていた手を離し、彼女の肩を掴んで顔を覗き込んだ。
強く抱きしめすぎて痛かったのかもしれないと心配になった。・・・が、様子を見る限り、痛がっていた訳では無い様だ。
エリーゼは慌てる俺を見て、クスクスッといたずらっぽく笑うと、自分の左手を俺の目の前にかざした。
「ねえルーカス。この傷はね、私がルーカスを守った証なの。だから、これを見てルーカスが傷付く必要なんて無いんだからね」
エリーゼはキラキラと瞳を光らせながら、誇らしげに自分の左手の傷を見つめている。
それにつられて、俺もジッとその傷を見つめた。
こんなに間近で見るのは、小指を失ったと知った日以来だ。
あんなにも見ることが辛かったその傷を、今は穏やかな気持ちで見る事が出来ている。
エリーゼはまた俺の心を救ってくれた・・・。
本当に、彼女には敵わないな・・・。
「そうだな。この傷も、エリーゼの体の一部として愛せるよ。」
俺はそう言うと、エリーゼの左手を取り、その傷にソッと触れるようにキスを落とした。
顔を上げると、目の前のエリーゼは真っ赤に顔を染め、目をまん丸くして固まっていた。
ああ・・・可愛いな・・・本当に・・・。
俺はエリーゼの体を抱きしめながら、この奇跡の様な出来事を未だに信じられずにいた。
長い間、呪いの様にずっと縛り付けられていた、エリーゼに対する罪悪感から解き放たれた事も・・・エリーゼが俺を好きだと言ってくれた事も・・・。
俺の腕の中にいるエリーゼをもっと実感したくて、より強く抱きしめた。
この手に・・・体に・・・彼女の温もりが伝わる・・・。
異常な速さで高鳴る鼓動も・・・。
ずっと恋焦がれてきた・・・。
それがついに報われた・・・。
ありがとう、エリーゼ・・・俺を好きになってくれて・・・。
「あ・・・」
「!?どうした!?」
腕の中からエリーゼの声が聞こえ、抱きしめていた手を離し、彼女の肩を掴んで顔を覗き込んだ。
強く抱きしめすぎて痛かったのかもしれないと心配になった。・・・が、様子を見る限り、痛がっていた訳では無い様だ。
エリーゼは慌てる俺を見て、クスクスッといたずらっぽく笑うと、自分の左手を俺の目の前にかざした。
「ねえルーカス。この傷はね、私がルーカスを守った証なの。だから、これを見てルーカスが傷付く必要なんて無いんだからね」
エリーゼはキラキラと瞳を光らせながら、誇らしげに自分の左手の傷を見つめている。
それにつられて、俺もジッとその傷を見つめた。
こんなに間近で見るのは、小指を失ったと知った日以来だ。
あんなにも見ることが辛かったその傷を、今は穏やかな気持ちで見る事が出来ている。
エリーゼはまた俺の心を救ってくれた・・・。
本当に、彼女には敵わないな・・・。
「そうだな。この傷も、エリーゼの体の一部として愛せるよ。」
俺はそう言うと、エリーゼの左手を取り、その傷にソッと触れるようにキスを落とした。
顔を上げると、目の前のエリーゼは真っ赤に顔を染め、目をまん丸くして固まっていた。
ああ・・・可愛いな・・・本当に・・・。