惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
バァン!!!
「ちょっと失礼するわよー」
「!!!?ひぁい!!!」
突然、扉が勢いよく開き、驚きの声を上げたエリーゼに俺は思い切り突き飛ばされた。
完全に油断していたせいで受身をとる事も出来ず壁に激突し、強打した頭がズキズキと痛む。
ズカズカと部屋に入ってきたユーリを許すまじと、俺は怒りの形相でギロッと睨んだ。
「・・・おい・・・ノックをしろ・・・」
「あら、いつもうちの旦那にノックはいらないって言ってたのは誰だったかしら?」
「あー・・・。ルーカス・・・申し訳ない・・・」
全く悪びれる様子のないユーリの後ろから、様子を伺うように恐る恐るダンが入ってきた。
「え・・・?もしかして、ユーリの旦那さんってダンさんだったの!?」
驚くエリーゼに、ダンは引き攣った笑いを浮かべている。
「はっはははは・・・。先程は申し訳ありません。色々ビックリして言う機会を失ってしまって・・・はは・・」
なんだ、エリーゼはこの2人の関係を知らなかったのか。
さっき3人で何の話をしていたかは気になるが・・・。
で、こいつらは一体なんでこの部屋に入ってきたんだ。
俺は起き上がり、エリーゼの傍へ歩み寄った。エリーゼは突き飛ばした事を気にしてか、申し訳なさそうに俺の顔を見ている。
安心させるために笑顔を向けると、エリーゼもホッとした様に笑った。
俺達が恋人のように見つめ合う姿を見て、ユーリは呆れるように深いため息をついた。
「はぁ・・・あんた達やっっっとくっついたのね。てっきりこのままじーさんばーさんになるかと思ってたわよ。ほんと、私に感謝してほしいわね」
・・・これは感謝するべきなのか・・・?
確かに、結果的にはエリーゼと両想いになれた訳だが・・・
物凄い遠回りをさせられた気がしなくもない。
「ちょっと失礼するわよー」
「!!!?ひぁい!!!」
突然、扉が勢いよく開き、驚きの声を上げたエリーゼに俺は思い切り突き飛ばされた。
完全に油断していたせいで受身をとる事も出来ず壁に激突し、強打した頭がズキズキと痛む。
ズカズカと部屋に入ってきたユーリを許すまじと、俺は怒りの形相でギロッと睨んだ。
「・・・おい・・・ノックをしろ・・・」
「あら、いつもうちの旦那にノックはいらないって言ってたのは誰だったかしら?」
「あー・・・。ルーカス・・・申し訳ない・・・」
全く悪びれる様子のないユーリの後ろから、様子を伺うように恐る恐るダンが入ってきた。
「え・・・?もしかして、ユーリの旦那さんってダンさんだったの!?」
驚くエリーゼに、ダンは引き攣った笑いを浮かべている。
「はっはははは・・・。先程は申し訳ありません。色々ビックリして言う機会を失ってしまって・・・はは・・」
なんだ、エリーゼはこの2人の関係を知らなかったのか。
さっき3人で何の話をしていたかは気になるが・・・。
で、こいつらは一体なんでこの部屋に入ってきたんだ。
俺は起き上がり、エリーゼの傍へ歩み寄った。エリーゼは突き飛ばした事を気にしてか、申し訳なさそうに俺の顔を見ている。
安心させるために笑顔を向けると、エリーゼもホッとした様に笑った。
俺達が恋人のように見つめ合う姿を見て、ユーリは呆れるように深いため息をついた。
「はぁ・・・あんた達やっっっとくっついたのね。てっきりこのままじーさんばーさんになるかと思ってたわよ。ほんと、私に感謝してほしいわね」
・・・これは感謝するべきなのか・・・?
確かに、結果的にはエリーゼと両想いになれた訳だが・・・
物凄い遠回りをさせられた気がしなくもない。