惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
「ユーリ・・・あんたねぇ・・・惚れ薬なんて、最初から存在しなかったんでしょ?」
「あら、当たり前じゃないの。やっと気付いたの?」
しれっと言うユーリを、エリーゼは悔しそうに睨んでいる。
その姿は肉食動物に小動物が噛み付こうとしている様に見える。
可愛い。エリーゼが可愛い。
それはさておき、確かに俺も最初は惚れ薬の存在など信じてなかった・・・が・・・。
完全に冷静さを失っていたな・・・。
悔しいが、最初からユーリの手のひらで踊らされてたという訳か・・・。
「どうせルーカスから手紙をもらったっていうのも嘘なんでしょ?」
「・・・なんだと・・・?」
ユーリが俺から手紙をもらっただと・・・?
そもそも、ユーリがなんで手紙の事を知っていたんだ・・・?
疑問に思う俺の頭の中に、ある仮説が浮かんできた。
「ユーリ・・・どういうことだ・・・?まさか・・・」
「あら?なんのことかしら?」
ユーリを問い詰めようと歩み寄る俺の前に、素早くダンが割り込んできた。
「ル、ルーカス!まさか人様の手紙を盗むなんて、そ、そんな事をユーリがするハズなななないじゃないか!」
「ダン・・・お前・・・何か知ってるな・・・?」
さっきエリーゼが手紙の事を口にした時、コイツが1番顔色を変えていたのを俺は見逃さなかった。
俺は何も言ってないのに「盗む」と墓穴を掘る様な発言も聞き逃していない。
「へ!!?いいいいや、僕は何も・・・」
あからさまに動揺するダンを見て、俺の中の仮説が確信へと変わっていく。
俺とエリーゼの関係を歪ませた張本人が・・・こんなに近くにいたとはな・・・。
「あら、当たり前じゃないの。やっと気付いたの?」
しれっと言うユーリを、エリーゼは悔しそうに睨んでいる。
その姿は肉食動物に小動物が噛み付こうとしている様に見える。
可愛い。エリーゼが可愛い。
それはさておき、確かに俺も最初は惚れ薬の存在など信じてなかった・・・が・・・。
完全に冷静さを失っていたな・・・。
悔しいが、最初からユーリの手のひらで踊らされてたという訳か・・・。
「どうせルーカスから手紙をもらったっていうのも嘘なんでしょ?」
「・・・なんだと・・・?」
ユーリが俺から手紙をもらっただと・・・?
そもそも、ユーリがなんで手紙の事を知っていたんだ・・・?
疑問に思う俺の頭の中に、ある仮説が浮かんできた。
「ユーリ・・・どういうことだ・・・?まさか・・・」
「あら?なんのことかしら?」
ユーリを問い詰めようと歩み寄る俺の前に、素早くダンが割り込んできた。
「ル、ルーカス!まさか人様の手紙を盗むなんて、そ、そんな事をユーリがするハズなななないじゃないか!」
「ダン・・・お前・・・何か知ってるな・・・?」
さっきエリーゼが手紙の事を口にした時、コイツが1番顔色を変えていたのを俺は見逃さなかった。
俺は何も言ってないのに「盗む」と墓穴を掘る様な発言も聞き逃していない。
「へ!!?いいいいや、僕は何も・・・」
あからさまに動揺するダンを見て、俺の中の仮説が確信へと変わっていく。
俺とエリーゼの関係を歪ませた張本人が・・・こんなに近くにいたとはな・・・。