惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
外へ出てすぐに、ユーリの後ろ姿を発見した。
なにやら肩を震わせて・・・あれ・・・泣いてる?
「ユーリ・・・?」
声をかけるとビクッと大きく反応して、ユーリはこちらへ振り返った。
その表情は、いつも通りを装っている様だが、目が赤いし鼻も赤い。
そんな姿だが、ユーリはいつもの調子で私達に悪態をつき始めた。
「ったく・・・一体何年かかってんのよ・・・。せっかちのくせに肝心な所はトロいんだから・・・ほんとに・・・。まあ・・・良かったわね・・・。私も安心したわよ・・・」
「ユーリ・・・泣いてたの?」
「な・・・泣いてるわけ無いでしょーが!!馬鹿!!私はもう帰るから!!」
真っ赤な顔をしながら声を荒らげ、ユーリは踵を返して去っていった。
そんなユーリの姿は初めて見た・・・。
ちょっと可愛すぎるんですけど・・・?
ユーリと結婚したダンさんの気持ちが少し分かった気がした。
あっという間に2人きりになり、ルーカスは私に向かって頭を下げた。
「エリーゼ、すまなかった・・・。今日結婚式を挙げるために、既に予定済みの結婚式の間に割り込んで行う事しか出来なかったんだ。エリーゼが望むなら形だけの結婚式を挙げることは出来るから、また一緒に考えよう。」
申し訳なさそうに顔を曇らせるルーカスの姿も、今は不思議と可愛く見えた。
本当に・・・何がなんでも今日結婚式を挙げるつもりだったのね・・・。
「ふふ・・・なんだか最初から最後まで慌ただしかったわね・・・だって、つい2日前にプロポーズされたばかりなのに、今日はもう夫婦だなんて・・・なんだか早すぎて色々と頭がついていかないわ。」
「そうか・・・じゃあ・・・嫌でも分かってもらわないといけないな。」
次の瞬間、ふわりと体が浮いて、ルーカスが私を抱き抱えていた。
なにやら肩を震わせて・・・あれ・・・泣いてる?
「ユーリ・・・?」
声をかけるとビクッと大きく反応して、ユーリはこちらへ振り返った。
その表情は、いつも通りを装っている様だが、目が赤いし鼻も赤い。
そんな姿だが、ユーリはいつもの調子で私達に悪態をつき始めた。
「ったく・・・一体何年かかってんのよ・・・。せっかちのくせに肝心な所はトロいんだから・・・ほんとに・・・。まあ・・・良かったわね・・・。私も安心したわよ・・・」
「ユーリ・・・泣いてたの?」
「な・・・泣いてるわけ無いでしょーが!!馬鹿!!私はもう帰るから!!」
真っ赤な顔をしながら声を荒らげ、ユーリは踵を返して去っていった。
そんなユーリの姿は初めて見た・・・。
ちょっと可愛すぎるんですけど・・・?
ユーリと結婚したダンさんの気持ちが少し分かった気がした。
あっという間に2人きりになり、ルーカスは私に向かって頭を下げた。
「エリーゼ、すまなかった・・・。今日結婚式を挙げるために、既に予定済みの結婚式の間に割り込んで行う事しか出来なかったんだ。エリーゼが望むなら形だけの結婚式を挙げることは出来るから、また一緒に考えよう。」
申し訳なさそうに顔を曇らせるルーカスの姿も、今は不思議と可愛く見えた。
本当に・・・何がなんでも今日結婚式を挙げるつもりだったのね・・・。
「ふふ・・・なんだか最初から最後まで慌ただしかったわね・・・だって、つい2日前にプロポーズされたばかりなのに、今日はもう夫婦だなんて・・・なんだか早すぎて色々と頭がついていかないわ。」
「そうか・・・じゃあ・・・嫌でも分かってもらわないといけないな。」
次の瞬間、ふわりと体が浮いて、ルーカスが私を抱き抱えていた。