惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
「エリーゼ・・・今日はこのまま俺の屋敷へ帰るぞ。」
「あ・・・うん。」
ルーカスと結婚式を終えて夫婦となった今、今日から私はあの屋敷で一緒に住むことになる。
昨日も泊まったけど、それは客として・・・でも今日からは・・・妻として・・・そう・・・今晩は・・・初夜が待っている!!
「エリーゼに俺達の寝室を早く見せたいな・・・。2人の部屋の間に作ったんだ。お互いの部屋から直接行けるようにな・・・。」
「へ・・・へぇぇぇ。夜が楽しみね」
「・・・エリーゼ・・・何を言っているんだ?今から向かうぞ」
「え・・・?あ・・・お屋敷によね?」
「ああ」
「・・・寝室に・・・?」
「ああ」
「ちょっと待って・・・えっと・・・その・・・そういう事は、夜するわよね・・・?いわゆる、世間一般的に初夜というやつを・・・」
「エリーゼ・・・すまないが・・・夜まで待てそうにない。初夜とは言わず、初昼といこう」
何。初昼といこうって。
ていうか、ルーカス何かと謝ってばかりだけど本当に反省しているの・・・!?
このタイミングで、私は大事な事をもう1つ思い出した。
ルーカスは惚れ薬を飲んでいなかった。
ということは・・・ルーカスは惚れ薬を飲んだせいで、言動が少しおかしくなってしまったと思っていたのだけど・・・あれは全て素のルーカスだった事になる。
つまり・・・何が言いたいのかと言うと・・・!
ルーカスは早いけど回数には自信があるという事だ!!それすなわち絶・・・
その時、ルーカスがピィー!!と指笛を鳴らした。
何処にいたのか、凄い勢いでコールがこの場に駆けつけた。
ルーカスは私を抱き抱えたままコールに跨り、手網を握るとすぐに走り出した。
「さあ、コール!!屋敷へ戻るぞ!!もうこのまま寝室へ直行してくれ!!」
「いや、屋敷内で馬を走らせたら駄目でしょうが!!」
「大丈夫だ。前にもそういう事はあった。ああ、エリーゼ・・・とにかく今すぐ君を抱きたい・・・そういえば、早いのは嫌だったんだな・・・。だが問題ない。君のことはゆっくり念入りに・・・」
「ちょっと何のこと言ってるのかなぁ!!?」
「そうだ、今夜はエリーゼが見たがっていた花火も上がるから、楽しみにしていてくれ。・・・まあ、ゆっくり見られる状態かは保証できないけどな・・・」
・・・よくそんなに次から次へと恥ずかしい発言が思いつくなぁ!
・・・もう・・・降参だよ!!
観念した私はしおらしくルーカスに頭を下げた
「あの・・・お手柔らかにお願いします・・・」
「ふっ・・・ははっ!!」
聞こえてきた無邪気な笑い声に、私はハッと顔を上げた。
声を上げて笑うルーカスなんて・・・初めて見た。
私の視線に気付いたルーカスは、私に顔を向けて優しく微笑んだ。
「エリーゼ・・・俺とこれからもずっと一緒に居てくれるか?」
「ええ、ずっと一緒に居るわ。約束よ」
嬉しそうに笑うルーカスの姿・・・それはあの日、約束を交わした10歳の頃のルーカスの姿と重なった。
あの日の約束は小指と共に失ったと思っていた・・・。
だけど・・・失ってもこうして約束を結び直せばいい。
私達は新たな約束の証として、お互いの唇を重ねた。
「あ・・・うん。」
ルーカスと結婚式を終えて夫婦となった今、今日から私はあの屋敷で一緒に住むことになる。
昨日も泊まったけど、それは客として・・・でも今日からは・・・妻として・・・そう・・・今晩は・・・初夜が待っている!!
「エリーゼに俺達の寝室を早く見せたいな・・・。2人の部屋の間に作ったんだ。お互いの部屋から直接行けるようにな・・・。」
「へ・・・へぇぇぇ。夜が楽しみね」
「・・・エリーゼ・・・何を言っているんだ?今から向かうぞ」
「え・・・?あ・・・お屋敷によね?」
「ああ」
「・・・寝室に・・・?」
「ああ」
「ちょっと待って・・・えっと・・・その・・・そういう事は、夜するわよね・・・?いわゆる、世間一般的に初夜というやつを・・・」
「エリーゼ・・・すまないが・・・夜まで待てそうにない。初夜とは言わず、初昼といこう」
何。初昼といこうって。
ていうか、ルーカス何かと謝ってばかりだけど本当に反省しているの・・・!?
このタイミングで、私は大事な事をもう1つ思い出した。
ルーカスは惚れ薬を飲んでいなかった。
ということは・・・ルーカスは惚れ薬を飲んだせいで、言動が少しおかしくなってしまったと思っていたのだけど・・・あれは全て素のルーカスだった事になる。
つまり・・・何が言いたいのかと言うと・・・!
ルーカスは早いけど回数には自信があるという事だ!!それすなわち絶・・・
その時、ルーカスがピィー!!と指笛を鳴らした。
何処にいたのか、凄い勢いでコールがこの場に駆けつけた。
ルーカスは私を抱き抱えたままコールに跨り、手網を握るとすぐに走り出した。
「さあ、コール!!屋敷へ戻るぞ!!もうこのまま寝室へ直行してくれ!!」
「いや、屋敷内で馬を走らせたら駄目でしょうが!!」
「大丈夫だ。前にもそういう事はあった。ああ、エリーゼ・・・とにかく今すぐ君を抱きたい・・・そういえば、早いのは嫌だったんだな・・・。だが問題ない。君のことはゆっくり念入りに・・・」
「ちょっと何のこと言ってるのかなぁ!!?」
「そうだ、今夜はエリーゼが見たがっていた花火も上がるから、楽しみにしていてくれ。・・・まあ、ゆっくり見られる状態かは保証できないけどな・・・」
・・・よくそんなに次から次へと恥ずかしい発言が思いつくなぁ!
・・・もう・・・降参だよ!!
観念した私はしおらしくルーカスに頭を下げた
「あの・・・お手柔らかにお願いします・・・」
「ふっ・・・ははっ!!」
聞こえてきた無邪気な笑い声に、私はハッと顔を上げた。
声を上げて笑うルーカスなんて・・・初めて見た。
私の視線に気付いたルーカスは、私に顔を向けて優しく微笑んだ。
「エリーゼ・・・俺とこれからもずっと一緒に居てくれるか?」
「ええ、ずっと一緒に居るわ。約束よ」
嬉しそうに笑うルーカスの姿・・・それはあの日、約束を交わした10歳の頃のルーカスの姿と重なった。
あの日の約束は小指と共に失ったと思っていた・・・。
だけど・・・失ってもこうして約束を結び直せばいい。
私達は新たな約束の証として、お互いの唇を重ねた。