惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
5:首都へ連れて行きたい
その時、私の首元にそっと何かが付けられた。
私はそれに目を落としてみると、青く輝く宝石が付いたネックレスだった。
それはまるでルーカスの瞳の色の様に澄んだ青色で、その輝きにしばらく見惚れてしまった。
「綺麗・・・」
自然と口から出てきた言葉に、いつの間にか私の後ろに立っていたルーカスがフッと笑うのが聞こえた。
どうやら後ろから私にこのネックレスを着けてくれたらしい。
「女性は恋人の瞳の色の宝石のアクセサリーを身に付けるらしいからな」
それって・・・まるでロマンス小説の一節じゃない!
そんな物語の様なロマンチックなやりとりが、首都では日常的に行われているの?素敵すぎじゃない・・・?
私も幾度となく夢見た出来事が、現実となって自分の身に起きるなんて・・・
「あ・・・ありがと・・・ん?恋人?」
自分の身に起こった非現実的な出来事に流されそうになっていたけど、恋人という言葉が引っ掛かり、ルーカスの方を振り返った。
「ああ違うか・・・結婚するから夫婦になるのか」
・・・んん?
「いや待って。待って!!私言ったよね?惚れ薬の効果が切れるまでは結婚しないって!!」
「・・・・・・」
ルーカスは俯いてしばらく黙ると、納得いかない様な表情で顔を上げた。
「一日待ったが惚れ薬は切れてないようだが・・・」
「いやいや・・・一カ月・・・一年は待ってって言ったわよね?それにまだ1日も経ってないわよ!」
1日とは時間に直すと24時間。ルーカスが惚れ薬を飲んだのが昨日の夕方頃で、今はまだ朝になったばかり・・・全然1日には満たない。
それなのにさっそくフライングしてやってくるとは、この男は1カ月どころか1日も待てていない。
「じゃあ仕方がないな・・・やっぱり既成事実を作るしかないな」
私はそれに目を落としてみると、青く輝く宝石が付いたネックレスだった。
それはまるでルーカスの瞳の色の様に澄んだ青色で、その輝きにしばらく見惚れてしまった。
「綺麗・・・」
自然と口から出てきた言葉に、いつの間にか私の後ろに立っていたルーカスがフッと笑うのが聞こえた。
どうやら後ろから私にこのネックレスを着けてくれたらしい。
「女性は恋人の瞳の色の宝石のアクセサリーを身に付けるらしいからな」
それって・・・まるでロマンス小説の一節じゃない!
そんな物語の様なロマンチックなやりとりが、首都では日常的に行われているの?素敵すぎじゃない・・・?
私も幾度となく夢見た出来事が、現実となって自分の身に起きるなんて・・・
「あ・・・ありがと・・・ん?恋人?」
自分の身に起こった非現実的な出来事に流されそうになっていたけど、恋人という言葉が引っ掛かり、ルーカスの方を振り返った。
「ああ違うか・・・結婚するから夫婦になるのか」
・・・んん?
「いや待って。待って!!私言ったよね?惚れ薬の効果が切れるまでは結婚しないって!!」
「・・・・・・」
ルーカスは俯いてしばらく黙ると、納得いかない様な表情で顔を上げた。
「一日待ったが惚れ薬は切れてないようだが・・・」
「いやいや・・・一カ月・・・一年は待ってって言ったわよね?それにまだ1日も経ってないわよ!」
1日とは時間に直すと24時間。ルーカスが惚れ薬を飲んだのが昨日の夕方頃で、今はまだ朝になったばかり・・・全然1日には満たない。
それなのにさっそくフライングしてやってくるとは、この男は1カ月どころか1日も待てていない。
「じゃあ仕方がないな・・・やっぱり既成事実を作るしかないな」