惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
・・・そういえば、休憩を始めてからどれくらい経ったんだろう・・・?
あんなにせっかちなルーカスが全く先を急ごうとしていない。
「ねえ、急がなくていいの?」
「ああ・・・ゆっくり休憩していこう」
その言葉に、私は小さく吹き出した。
「ふっふふ・・・あなたの口からゆっくりなんて言葉が出てくるなんてね・・・」
せっかち男が使う「ゆっくり」が不似合いすぎて、なんだかおかしかった。
「誤解があるようだが・・・俺は別に何もかもせっかちな訳じゃない。ただ無駄な時間が嫌いなだけなんだ・・・あと・・・待つのが苦手なくらいで・・・」
そう言うと、ルーカスは少し拗ねる様に口を尖らせていた。
だが、ルーカスがせっかちなのは村の人達にとっても周知の事実である。
時々ふらっと村に帰ってきても、用事を済ませたらさっさと帰ってしまうし、食事に誘っても自分だけさっさと食べたら、話もせずに帰ってしまうとか・・・
私に依頼している刺繍の仕事に関しても、明確な期日は指定されていないものの、ほぼ毎日の様に催促に来る時もあったし・・・
「エリーゼと2人で過ごす時間が、無駄な時間なはずないだろ」
不意に言われたその言葉に、私はなんとも言えない高揚感に包まれた。
・・・あ・・・
そういえば、仕事の件でルーカスが私の家に来た時、私が入れたお茶をゆっくりと時間をかけて飲んでいた。
そんな時は、私はだいたい必死で刺繍を進めていたから、そんなに気にしてはいなかったけど・・・
あの時間はルーカスにとって、無駄な時間では無かったのだろうか・・・?
そんな事を考えていると、だんだん瞼が重たくなってくるのを感じた。
そういえば昨日の夜中は騒がしくて目が覚めたし、朝もいつもより早く起きたんだった・・・
でもさすがに・・・ここで・・・寝る・・・訳に・・・は・・・
私の意識が完全に途切れるまでに時間はかからなかった。
あんなにせっかちなルーカスが全く先を急ごうとしていない。
「ねえ、急がなくていいの?」
「ああ・・・ゆっくり休憩していこう」
その言葉に、私は小さく吹き出した。
「ふっふふ・・・あなたの口からゆっくりなんて言葉が出てくるなんてね・・・」
せっかち男が使う「ゆっくり」が不似合いすぎて、なんだかおかしかった。
「誤解があるようだが・・・俺は別に何もかもせっかちな訳じゃない。ただ無駄な時間が嫌いなだけなんだ・・・あと・・・待つのが苦手なくらいで・・・」
そう言うと、ルーカスは少し拗ねる様に口を尖らせていた。
だが、ルーカスがせっかちなのは村の人達にとっても周知の事実である。
時々ふらっと村に帰ってきても、用事を済ませたらさっさと帰ってしまうし、食事に誘っても自分だけさっさと食べたら、話もせずに帰ってしまうとか・・・
私に依頼している刺繍の仕事に関しても、明確な期日は指定されていないものの、ほぼ毎日の様に催促に来る時もあったし・・・
「エリーゼと2人で過ごす時間が、無駄な時間なはずないだろ」
不意に言われたその言葉に、私はなんとも言えない高揚感に包まれた。
・・・あ・・・
そういえば、仕事の件でルーカスが私の家に来た時、私が入れたお茶をゆっくりと時間をかけて飲んでいた。
そんな時は、私はだいたい必死で刺繍を進めていたから、そんなに気にしてはいなかったけど・・・
あの時間はルーカスにとって、無駄な時間では無かったのだろうか・・・?
そんな事を考えていると、だんだん瞼が重たくなってくるのを感じた。
そういえば昨日の夜中は騒がしくて目が覚めたし、朝もいつもより早く起きたんだった・・・
でもさすがに・・・ここで・・・寝る・・・訳に・・・は・・・
私の意識が完全に途切れるまでに時間はかからなかった。