惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
「それを待ったとは言わないでしょうが・・・ほんと、せっかちなんだから・・・」
ルーカスは超が付く程のせっかち男である。
何かを決めるのも、行動するのも、何もかもが通常の人よりも格段に早い。
12歳の時に彼が首都へ移住してからは、会うことが少なくなった。なので、私も聞いた話でしか知らないが、驚くべきスピードで出世し独立、複数の事業を立ち上げ、その業績を評価されて皇室から男爵の爵位を渡されたとか?
凄すぎて私にはよく分からない領域だ。
ルーカスの抱える事業の中で、衣服や装身具を扱うものがあるらしく、5年前から私はその仕事に少しだけ関わらせてもらっている。
「とりあえず・・・依頼の品を取りに来たのよね?ちょっと待ってて」
「ああ」
私はソファから立ち上がり、作業用の机に向かった。その机の上にある箱を手に取り、蓋を開け中身を確認した。
丁寧に折り畳んである、白い無地の布地にはワンポイントの刺繍がされている。
私はルーカスの依頼でハンカチ等の布地に刺繍をして、彼のお店で売り物として出している。
「惚れ薬・・・」
突然聞こえたその声に、持っていた箱を落としそうになるが、なんとか堪えた。
しまった・・・惚れ薬を置きっぱなしにしていた・・・しかも一番見られたくない人に見られてシマッタ!!
ルーカスは超が付く程のせっかち男である。
何かを決めるのも、行動するのも、何もかもが通常の人よりも格段に早い。
12歳の時に彼が首都へ移住してからは、会うことが少なくなった。なので、私も聞いた話でしか知らないが、驚くべきスピードで出世し独立、複数の事業を立ち上げ、その業績を評価されて皇室から男爵の爵位を渡されたとか?
凄すぎて私にはよく分からない領域だ。
ルーカスの抱える事業の中で、衣服や装身具を扱うものがあるらしく、5年前から私はその仕事に少しだけ関わらせてもらっている。
「とりあえず・・・依頼の品を取りに来たのよね?ちょっと待ってて」
「ああ」
私はソファから立ち上がり、作業用の机に向かった。その机の上にある箱を手に取り、蓋を開け中身を確認した。
丁寧に折り畳んである、白い無地の布地にはワンポイントの刺繍がされている。
私はルーカスの依頼でハンカチ等の布地に刺繍をして、彼のお店で売り物として出している。
「惚れ薬・・・」
突然聞こえたその声に、持っていた箱を落としそうになるが、なんとか堪えた。
しまった・・・惚れ薬を置きっぱなしにしていた・・・しかも一番見られたくない人に見られてシマッタ!!