惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
「あ・・・ああ!それね、ユーリが勝手に送ってきたのよ。私にどうしろっていうのよねぇ?使いたい相手もいないから捨てるしかないよね!あははははは」
少し早口になりながら弁明してみたものの、明らかに動揺しているのはきっとバレている。
よし決めた。捨てよう。ルーカスの前で今すぐ捨てよう!!
私は笑顔で振り返り、ルーカスの座るソファの所へ戻り、テーブルの上の小瓶を手にした。
・・・あれ・・・?
少し軽くなった気がして、その中身を確認すると・・・中は何も入っていない。
「・・・・・・・・・え?」
もしやと思い、私はルーカスの方を向くと、ちょうどルーカスと目が合う形になった。
その顔は相変わらず無表情なままであったが・・・私の瞳を捕まえ、まっすぐ見つめて離さない。
まるで私に縋るような瞳に、私も目をそらすことが出来ずに、見つめ合うだけの時間が続いた。
次第にその顔色は鮮やかな赤に染まっていくと、私もそれにつられるように、自分の顔が熱くなってくるのを感じた。
多分、今の私もルーカスに負けないくらい・・・いや、ルーカス以上に顔が赤い自信がある。
好きな相手から熱烈な視線を向けられて反応するなという方が無理な話だ。
そんな私を見て、歓喜ともいえる様な表情でルーカスの口角が上がっていく。
この反応・・・まさか・・・この男!!
私が現状を把握すると同時に、ルーカスは立ち上がると私の両手をガシッと掴み、その大きな胸板へと私を引き寄せ、私達は一気に距離が詰まった。
「エリーゼ、好きだ。俺と結婚しよう。」
やっぱり!!惚れ薬を飲んだなこの野郎!!
真っ直ぐに熱い視線を向けられ、握られた手から伝わる熱に私の体温が更に急上昇していくのを感じながら、クラクラとする頭に必死に呼びかける。
勘違いしてはいけない。
彼のこの燃えるような熱い視線も、真っ直ぐ告げられた愛の告白も、惚れ薬によるものなのだと。
全て作られた偽物の感情なのだ。・・・と。
少し早口になりながら弁明してみたものの、明らかに動揺しているのはきっとバレている。
よし決めた。捨てよう。ルーカスの前で今すぐ捨てよう!!
私は笑顔で振り返り、ルーカスの座るソファの所へ戻り、テーブルの上の小瓶を手にした。
・・・あれ・・・?
少し軽くなった気がして、その中身を確認すると・・・中は何も入っていない。
「・・・・・・・・・え?」
もしやと思い、私はルーカスの方を向くと、ちょうどルーカスと目が合う形になった。
その顔は相変わらず無表情なままであったが・・・私の瞳を捕まえ、まっすぐ見つめて離さない。
まるで私に縋るような瞳に、私も目をそらすことが出来ずに、見つめ合うだけの時間が続いた。
次第にその顔色は鮮やかな赤に染まっていくと、私もそれにつられるように、自分の顔が熱くなってくるのを感じた。
多分、今の私もルーカスに負けないくらい・・・いや、ルーカス以上に顔が赤い自信がある。
好きな相手から熱烈な視線を向けられて反応するなという方が無理な話だ。
そんな私を見て、歓喜ともいえる様な表情でルーカスの口角が上がっていく。
この反応・・・まさか・・・この男!!
私が現状を把握すると同時に、ルーカスは立ち上がると私の両手をガシッと掴み、その大きな胸板へと私を引き寄せ、私達は一気に距離が詰まった。
「エリーゼ、好きだ。俺と結婚しよう。」
やっぱり!!惚れ薬を飲んだなこの野郎!!
真っ直ぐに熱い視線を向けられ、握られた手から伝わる熱に私の体温が更に急上昇していくのを感じながら、クラクラとする頭に必死に呼びかける。
勘違いしてはいけない。
彼のこの燃えるような熱い視線も、真っ直ぐ告げられた愛の告白も、惚れ薬によるものなのだと。
全て作られた偽物の感情なのだ。・・・と。